金曜ロードショーで君たちはどう生きるかを観たあと、感想が「わからない」だった。「わからない」はイコール「面白くない」ではないよなとぼんやり考えていたところ、ぼんやりと覚えているシーンを思い出しながら自分なりにパズルを組み立てていくことで「なにこれ面白い」となった。
大叔父から世界のパズルを組み立てるのを眞人に任されたけども、実際に任されたのは視聴者側なのだと思うと、タイトルも相まって自分なりに解釈するのが面白い。セリフは忘れたけど、パズルの組み方で良くも悪くもなるといった趣旨の話があったので、視聴者が好きなように解釈してねってことなのかと。
眞人は上の世界から下に落ちてきたと言っていたので、一度は生死を彷徨ったと思う。自分の額に石をぶつけたとき「そんなに出血するの?」と不安になるレベルで出血していた。
キリコは生と死の門番だっけ?でもなんでキリコ?と思うと……タバコ?笑
ヒミがワラワラが全滅しないようペリカンとともに一部のワラワラごと焼くのは、火災?でヒサコが亡くなったときと似ていた。眞人がちゃんと逃げないと眞人まで燃えて死んでしまうことを差しているのかな。
産婆に産屋に……出産のときの血の穢れのことを思うと、眞人が額に石をぶつけてめちゃくちゃ血を流したことって、死だけじゃなく穢れも意味していたかもしれない。
産屋はヒミが案内役で眞人が入り込んだっていうのと、夏子との再会時にヒサコの言葉が重なっていたのが妙に気になっていた。
インコから「夏子様はお腹に赤ちゃんがいるから食えないが、お前(眞人)は食える」といった感じのセリフを思い出すと、産屋にはお腹という隠れた意味があると考えた。もし産屋がお腹なら、夏子と眞人の複雑な関係と近いと思った。眞人はとにかく「母」というものが恋しかったんじゃないかな。眞人は夏子のことを「お母さん」と呼びたかったし、でも素直になれず嘘をついてしまうので、眞人を生んだ「お母さん」をずっとずっと求めていたんだと思う。
眞人の額の傷のときに夏子は眞人にごめんねと謝ったけど、産屋では眞人に大嫌いと言ったのは……夏子も上の世界(現実)で嘘をついていたし、夏子を連れ戻せたのは夏子も正直になったからなのだと思った。
眞人や眞人の周りがいろんなことに正直になるストーリーなのかね。そう思うと、眞人がアオサギを友達って呼んだのが胸にくる笑
眞人が嘘つきのままだったら、死んでいたのかもしれない。額の傷は喧嘩したときのものという嘘から始まって、額の傷は自分で作ったものと正直になったことで、眞人は生き延びたのかもしれない。
夏子も嘘つきのままだったら、死産で親子ともに……とかかな。
最初の感想は「わからない」ですごく正解だったかも。その「わからない」の中から自分なりにパズルを組み合わせて、生きることについて考えるのかもしれない。
わからないならわからないなりに解釈できるので楽しい。感想が思わぬ方向に転ぶ作品なんて珍しいね、今となっては「面白かった」という感想だ笑